当院では平成元年に白内障手術を始めて以来30年余、2万件以上の実績があります。
白内障手術について
白内障は、水晶体(レンズ)が濁ることによって視力が低下する疾患です。症状として、霞んで見える、明るい所へ出ると眩しくて見にくい、などがあります。濁りの程度や性状により、症状には個人差があります。
白内障で白く濁った水晶体が術後透明な人工レンズになっています。
手術では、水晶体の混濁を取り除き、代わりに透明な人工レンズを移植して視力を取り戻します。
点眼の麻酔のみか点眼の麻酔+眼球の周りに麻酔薬を注入する方法(テノン嚢下麻酔)で手術を行います。手術中に痛みを感じることはまずありません。もし万が一、痛みを感じることがあれば麻酔を追加することも可能です。手術中は横になり、手術をする目以外の部分には布がかかりますし、手術を行っている目ではピントが合いませんので手術器具が見えて怖いといったこともありません。
手術自体は10分程度で終わります。
通常の人工レンズにはピントが合う距離が1つしかありません。「人工レンズのピントが遠くにあった目」では遠方はハッキリしますが手元がボヤけてしまいます。「人工レンズのピントが近くにあった目」ではその逆です。見たい距離に度数を合わせた眼鏡の使用が必要になってきます。遠近両用の人工レンズを使うと遠くと近く双方にピントが合うようになります。詳しくは多焦点眼内レンズの項をご覧下さい。
手術前後のスケジュール
当院では入院での手術、日帰り手術両方に対応しています。
費用について
患者様の健康保険の自己負担率やお住まいの地域の医療サービス制度などによってお支払い頂く金額は異なります。下記の例をご参考になさって下さい。
入院 | 日帰り | |
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老人保険1割負担の | 片眼 約15,000円 | 片眼 約12,000円 |
健康保険3割負担の方 | 片眼 約45,000円 | 片眼 約50,000円 |
※ 別途病室代がかかります。
※ 入院の場合はお食事代をいただきます。
1ヶ月の自己負担額が上限を超えると超過分が返還される高額医療費という制度があります。各患者様からの申請で返還されます。申請方法、詳細については区役所の担当窓口でご確認下さい。
生命保険等に加入されている方は、契約の内容によって手術給付金・入院給付金の支払いを受けることができます。ご契約の生命保険会社にご確認下さい。
白内障手術は基本的に安全な手術です。
しかし熟練した技術があってこその安全です。